ノンホー! どうもこんにちは、きにゃです。
Rakuten Miniバンド1が削られてるハズレ端末だったよ
私がゲットしたRakuten Miniも例に漏れずと言うか、修正された公式スペック通りバンド1が削除された個体でした。
とは言え、バンド1に対応している固定が存在しているのも事実なので、自分の端末がバンド1を掴めないのはモヤりますね。
そんなわけで、ユーザー側でバンド1を追加することができるかどうかを検証してみました。
Rakuten MiniにLTE-BAND1を追加してみる
Windows10 PCを使って作業しました。
現在の対応バンドを確認
まずは、Rakuten Mini端末に、Activity Launcherをインストールします。隠れているショートカットやサービスを起動するためのツールです。
インストールしたら起動します。
Engineer Modeの中に、Band Modeという項目があるのでタップします。
私の端末では、上記のように、見事に(LTE、WCDMAとも)バンド1の無い端末であることが確認できました。
LTE-BAND1を追加する
バンドを追加する作業は、Rakuten MiniとPCを接続して、PC上で行います。このとき、NVと呼ばれる不揮発性メモリに格納されている値を書き換えるので、慎重に行っていきます。
PCから操作できるようにするためにRakuten MiniのUSBデバッグを有効にしていきます。
設定⇒端末情報の画面でビルド番号を7回タップします。これで開発者向けオプションが現れるようになります。
設定⇒システム⇒詳細設定の中に開発者向けオプションがあるのでタップします。
USBデバッグをONにします。
Rakuten MiniのNV領域を書き換えるためには、Rakuten MiniをDiagモードにする必要があるので、その設定を行います。
バンド確認の際にインストールしたActivity Launcherを起動して、Engineer Modeの中のDebug Featureをタップします。
下のほうへスクロールしていくと、USB DEBUGのpersist.sys.usb.configという項目があるのでタップします。
一番最初の「diag,serial_cdev,rmnet,dpl,adb」を選択します。これでDiagモードになりました。
PCとRakuten MiniをUSB Type-Cケーブルで接続します。Rakuten Mini側の画面に、許可を求める表示が出た場合は、許可を選択します。
ここからは、PC上でツールを利用します。QPSTやQXDMと呼ばれているものがよく使われます。
なお、ツールのダウンロードやインストールおよび使用方法については、こちらでは記載しないのでググってみてください。
ツールを使って、NV上の値をまずは読みだしてみます。手持ちの端末では、以下の値になっていました。
#06828 | LTE BC Config | 1237118746652 |
#06829 | LTE BC Config DIV | 1237118746652 |
この数字を電卓に放り込んで二進数で見てみます。
一番右のビットがバンド1で、一番左がバンド44です。バンド3/4/5/18/19/26/28/38/41のビットが立っていることが分かります。
最初にActivity Launcherで確認した内容と完全に一致しています。つまり、バンド1はビットが立っていなくてoffになっています。
バンド1をonにするためには、+1してあげれば良いので、最初に読みだした値に+1した以下の値に書き換えます。
#06828 | LTE BC Config | 1237118746653 |
#06829 | LTE BC Config DIV | 1237118746653 |
追加したバンドの確認
バンド追加した端末を再起動後、再度Activity Launcherを起動して、Engineer ModeのBand Modeをクリックします。
LTE-B1が無事追加されています。
Rakuten Miniに追加したLTE-BAND1の受信確認
追加したバンド1が受信できるかどうかは、auのバンド1を受信できるかどうかで確かめてみることにしました。
こちら ⇒ au 受信最大150Mbps対応エリア で、auのバンド1が吹いている場所の大体の住所が調べられます。
自宅から少し離れた場所で、auのバンド1が吹いてそうだったので、車でその場所まで移動して確認してみました。
まず、ロック画面で、左下の電話マークを右にスワイプして、ダイヤラーを起動します。
ダイヤラーを起動したら、「*#*#4636#*#*」を入力します。
入力し終わった瞬間に、テストモードになって「テスト中」の画面になるので、携帯電話情報を選びます。
携帯電話情報の画面を下までスクロールすると、セル情報の更新間隔という項目があるので、Disabled ⇒ Immediateへ変更します。
この画面の、EARFCNの欄を確認してみると、5900(auのバンド18)に加えて、100(auのバンド1)がちゃんと確認できました。
まとめ
ユーザー側で比較的簡単にバンドを追加できることが検証できました。WCDMAのバンドも同様に追加できると思われます。
バンド1が削られている端末のユーザーとしては少し溜飲が下がりました。しかしながら、同じ端末なのに対応バンドが違う個体が存在してしまう楽天モバイルの対応は、まさしく「常識を覆す」対応です(^^;
コメント
これでauのBand 1を掴んだということですが、楽天SIMでは実際通信に使われるんでしょうか?
Band 1の有無でパートナー回線エリアの通信速度が変わるか気になっています。
楽天モバイルで使用する場合は、楽天回線エリアではバンド3、パートナーエリア(auローミングエリア)ではバンド18/26の利用になるのでバンド1の有無によって通信速度が変わることは無い筈です。
初めまして、楽天ミニですが3種類とも同じ技適番号で認証しようと動いてるみたいですね
3種類とも同じ番号なら個人でいじっても問題なさそうな気がしますけどどうなんでしょうか?
一つだけヒントが欲しいのですが
ここからは、PC上でツールを利用します。QPSTやQXDMと呼ばれているものがよく使われます。
ツールは使う事が出来る状態ですが
ミニC330のUSB-COMポートのドライバーが見当たらず何かのアイテムとして認識されてます
ドライバーのヒントを頂けたら嬉しいです
技適に関しては微妙にグレーだと思いますが、楽天モバイルの迷走対応も相まって何とも玉虫色な状況といったところでしょうか…
QualcommのDiagドライバですが、下記のページのものではどうでしょうか?
https://forum.xda-developers.com/attachment.php?attachmentid=3682462&d=1457939914
はじめまして。
過去にXperiaでFormaプラス対応でNVいじったことがあったので、同じことできるかなと思っていたところ、本ブログを見つけ、同様の方法でLTE、WCDMAともに実施してみました。
結果、バンド情報は無事追加されました。
検証のため通勤経路にて3回、
1回目はすべてのバンド情報をActiveにした状態で、
2回目はActivity LauncherでWCDMA B1のみ、
3回目はLTE B1のみに有効にし、携帯電話情報画面(*#*#4636#*#*)で確認したところ、B1をつかむことが見て取れました。
(WCDMAにおいては、docomoの2100Mhz: UARFCN 10736をつかんでおりました)
ただ、疑問に思ったのは、
1回目の検証では、LTEにおいてはauのEARFCN 100もつかんでいたのを確認できたのですが、
LTE B1に絞った状態では、EARFCN 100は、1回目に検出した場所でも検出できなかったことです。
この検証をしたのはLTE B1だけに絞れば、auのローミングでネットワーク接続できるのかなという意図があったためですが、結果EARFCN 100はつかめず、代わりにEARFCN 276というdocomoのB1をつかんでおりました。
あまり携帯電話での基地局情報の受け渡し(というのですかね?)は詳しくないのですが、今の基地局から隣接基地局への優先的な受け渡し先みたいなものがキャリアごとにあるものなのですかね?
楽天ネットワークに入っていた時に、次はauの100が控えてるよという情報が渡されるのであれば、
1回目EARFCN 100をつかんだ地点で3回目実施時につかめなかった理由が説明つくのかなと。
もしそのあたりお詳しいようなら、ご教示いただければ幸いです。
同じ場所でも掴めたり掴めなかったりというのは不可解ですね。謎なところの多い端末です>Rakuten Mini
当方も詳しいことは分からないので、どなたか知見のある方がいらっしゃいましたら、コメントを頂けると助かります。
そうですね、なぞ多き端末ですね。
物理SIMなら入れ替えて試せば一番早いのですが。
また何か検証結果出ましたら、情報共有させていただきます。
コメントに返信有難う御座いました
リンク先のドライバーリンクがリンク切れみたいでよくわかりませんでした
自分でも色々調べてみます今回は有難う御座いました
楽天ミニ結論が出ましたね
第2ロット以外が電波法違反状態に成ったみたいですね
第1ロットと第3ロットは認証マークをPDFで保存して使用するか
希望が有れば交換対応するみたいですが
多分第3ロットの規制の所が正規の認証番号の物に成るみたいですね
現在第3ロットの人は第2ロットのバンドの合わせて魔改造が正解になるのではと思います
技適マークの画像をダウンロードしてねという対応は斬新すぎて今年一番笑わせてもらいました(笑)
NV書き換えでテストモードで掴んでたとしても実際のIIJや海外eSIMでは使えないという報告がある。
それとは逆に使えているという画像(Network Cell Info Lite)付き報告もあるがband1だけ有効にして検証してるかどうかは不明。
実は、他のbandで繋がった後にband1に切り替わってまた別のbandに繋ぎ変えて通信しているらしく、
Network Cell Info Liteには一瞬band1で繋がっているかのように表示されているだけで実際は他のバンドで通信しているという指摘もある。
NV書き換えたのち実際に他社eSIMを使ってband1オンリーでちゃんと通信できるかどうかは、まだ報告のサンプル数が少なくて確定的では無い感触ですね。自分でも試してみたいのですがなかなか腰が上がらない・・・
今回の件、対応バンドの虚偽記載による電波法違反は「機器を提供した楽天」ではなく
その機器を使用している「使用者」になるのが最悪だと思います。
この記事を見て興味だけでやってしまいました。この作業を行った後に技適マークの確認(端末情報→規制ラベル→技適マーク)をすると、T ADF20 0094 201 R 201-200399 から T ADF19 0230 201 R 201-190977に変わっています。