ノンホー! どうもこんにちは、きにゃです。
製造業で働く現役サラリーマンのエンジニアです。
入社以来約20年、組み込みソフトウェアの仕事に従事してきました。
現在も組み込みソフトウェアの上流工程部分の仕様設計や、プロジェクトマネージメントを担当しています。
前回、組み込みエンジニアの仕事内容について記事を書きました。
今回は、組み込みエンジニアの年収に迫ります。一事例として、私きにゃのリアルな年収も公開しています。
組み込みエンジニアに興味があるけど
実際のところ年収ってどれくらい?
そんなあなたの知りたいに応える内容になっています。
記事の中では、年収が上がる人の特徴や、組み込みエンジニアのキャリアパスについても解説しています。
組み込みエンジニアの平均年収
平成29年8月21日に経済産業省が公表した「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」という資料があります。
この資料によると、SE・プログラマ(組込みソフトウェアの開発・実装)職種の平均年収は、603.9万円となっています。
また、資料によると、次の職種が平均年収が高い傾向にあることがうかがえます。
- プロジェクトマネージャ 891.5万円
- コンサルタント 928.5万円
さて、海外はどうでしょう。アメリカneuvoo社による組み込みソフトウェアエンジニアの平均年収調査結果では、 2019年12月18日現在、$107,500となっています。
1$ = 108円の為替レートで日本円に換算すると、およそ1160万円になります。日本の2倍近くの平均年収になっています。
アメリカすげーというわけですが、やはりこれだけ格差があると、優秀な人材が海外へ流出してしまうのも頷けますね。
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組み込みエンジニアのリアルな年収
組み込みエンジニアのリアルな年収を公開します。 過去10年間の源泉徴収票ベースの組み込みエンジニアのリアルな年収です。
年功序列型の賃金形態なので、基本的には右肩上がりですが、主にボーナスが会社の業績に連動するため、業績によるアップ・ダウンがあります。
私のステータスは、特に年収に拘りがあるわけでもなく、どちらかというと偉くなりたくないし、仕事に全力でコミットしているわけでもない意識低い系の人です。
年収1000万円超は可能です
というわけで、組み込みエンジニアとしてキャリアを積むことで、 年収1000万円を稼ぐことは普通に可能です。
日本のサラリーマンの平均年収よりは稼げると言えますが、年収2000万円超を目指せるかというと、所詮サラリーマンなので、それはかなり厳しいです。
長年会社で働いていると、年収が上がって行く人と年収の上がらない人の特徴が見えてきます。その特徴を紹介します。
年収が上がって行く人の特徴
向上心がある人
私の周りに居る年収が上がって行く人は、一様に向上心が高いです。
どのような人かというと、仕事は普通に当たり前にこなしたうえで、プラスαの成果を出している人です。
組み込み業界のトレンドのキャッチアップが人一倍早かったり、新しい技術を積極的に仕事に取り入れて行っているような人が該当します。
このような人は、周りの人間にも良い影響を与えて、結果としてチームや組織が良い成果を出すことに貢献しています。
海外(グローバル)志向のある人
グローバル志向の高い人もやはり評価される傾向にあります。
まだまだ海外で仕事をするとなるとそれだけで心理的障壁を感じる人も多いので、海外でチャレンジしたいですというだけで、80%くらいの人より優位に立てます。
実際に海外で仕事をするとなると、文化の違いであったり言葉の壁があったりと、大変ですからね。
やはり、ライバルの少ないほうの道を選ぶと圧倒的にブルーオーシャンと言えます。
粘り強くコツコツと継続できる人
何事においてもそうですが、やはり継続は力なりというのは真だと思います。
ある手法の開発を、批判を浴びながらも数年間続けて完成させた人が居ます。
その手法は今や組織内の標準手法として採用されていて、開発を完成させた方は役員クラスの役職になっています。
年収が上がらない人の特徴
過去の功績にしがみつく人
過去の功績にいつまでもすがっている人は評価されない傾向にあります。
過去の功績はいくら素晴らしいものであったとしても、その時点のものであって、現在、そして未来へ向かった志向とは言えません。
やはりエネルギーを振り分ける先は、現在発生している問題の解決であったり、将来の成長への投資であったりするべきです。
守備範囲が狭い人
守備範囲の狭い人も評価されない傾向にあります。
いつまでも「それは自分の担当では無いので」と言う人が居ます。
サラリーマンの生存戦略としては、ありかもしれませんが、会社側の期待値はやはり仕事を通じた人の成長にあるはずです。
忖度してばかりな人
一昔前は、上位者の言うことには絶対服従みたいな風潮があったような気がしますが最近は少しずつ変化の兆しがありそうです。
単なる忖度に、何の進歩性も無いということが広く認識されてきたように感じます。
組み込みエンジニアのキャリアパス
大きく分けて二つのパターンがあります。管理職を目指すパターンとスペシャリストを目指すパターンです。
管理職
ひとつは、エンジニアの経験を活かしてマネージメント領域へシフトしていくパスです。プロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーを経るパターンが一番多いでしょう。
最終的には経営層まで到達することも可能なキャリアパスになるので、年収アップも見込めるキャリアパスと言えます。
技術よりも人材育成や組織の最適化 、事業の企画・運営などへの関心が高い方は、このキャリアパスに向いていると言えます。
スペシャリスト
もうひとつは、専門分野を探求し続けるパスです。エンジニアとして技術を極めたい、管理職にはなりたくないという方は、このキャリアパスに向いています。
このキャリアパスの最終到達地点は、CTO(Chief Technical Officer)=最高技術責任者といったところでしょうか。
組み込みエンジニアは、対象の製品に関する知識やノウハウは持っていても、他の製品にそのまま応用できる範囲が狭いという業務の特性があるので、独立するのは難しい点は認識しておく必要があります。
まとめ
組み込みエンジニアの平均年収は次のとおりです。
組み込みエンジニアのキャリアパスとしては、次のパターンがあります。
組み込みエンジニアとしてキャリアを積むことで、年収1000万円超を稼ぐことは、わりと普通に可能です。
組み込みエンジニアを目指している方や、組み込みエンジニアに興味を持っている方の参考になれば幸いです。
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